厚生労働省が31日発表した6月の有効求人倍率(季節調整値)は、5月より0・01ポイント減の0・43倍となり、2か月連続で過去最悪を更新した。
総務省が同日発表した6月の完全失業率(季節調整値)も5月より0・2ポイント悪化して5・4%となり、過去最悪の水準(5・5%)に近づいた。物価も下落が続きデフレ懸念が高まる中、雇用情勢は依然として厳しい状況だ。
また、雇用保険の受給者が、6月は101万2000人となり、2002年10月以来、6年8か月ぶりに100万人台となった。
雇用情勢は、景気回復に遅れて改善する傾向にあり、厚労省は「生産水準はまだ低水準にとどまっており、厳しい状況が続くのではないか」としている。
有効求人倍率は、下げ幅が5月よりもさらに小さくなった。6月の新たな求人数を求職者数で割って算出する新規求人倍率は0・76倍で、5月より0・01ポイント改善した。総務省の労働力調査(速報)によると、6月の完全失業者数は348万人で前年同月比83万人増えた。増加幅は1953年の調査開始以来、過去最大。男女別の完全失業率は、男性が5・7%、女性が5・0%で、それぞれ前月比0・3ポイント、0・1ポイント悪化した。
一方、厚労省によると、昨年10月から今年9月までに職を失ったか、失う予定の非正規雇用の労働者は、今月21日時点で22万9170人。6月に集計した前回調査より5927人増えた。また、昨年10月から今年9月までに職を失う正社員は4万1313人で、前回調査より6052人増。非正規労働者、正社員ともに増加幅は小さくなった。